いわき市立美術館 Iwaki City Art Museum

1984年、福島県いわき市の街中に開館。戦後の現代美術を主な収蔵品として、コンパクトながらパワフルな活動を展開しています。日ごろのあれこれを発信中!

三賞受賞作および受賞者一覧(陶芸、写真の部)

市美展絵画・彫塑の部は、好評のうちに2月17日(日)に終了しました。
「バラエティに富んでおり、市民の美術ごころの熱烈さに打たれます。」(50代・男性)
「心があつくなります。」(60代)
などなどコメントを寄せていただきました。ありがとうございました。

陶芸、写真の部は、昨日、審査が行われました。
審査は、陶芸の部は、馬場由知子(陶芸家)氏、写真の部は、土田ヒロミ(写真家)氏にしていただきました。
それぞれの部門の三賞と審査員の講評を紹介します。
なお、受賞者一覧(陶芸、写真の部)につきましては、次のページをご覧ください。
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/dbps_data/_material_/localhost/syasinntougeinyuusyouysa42.pdf

受賞者のみなさま、おめでとうございました!

【陶芸の部】


市長賞「粉引縦裂水指」山川博士
(「縦に入った裂け目の様な文様にのった粉引の縮れ具合が良く、てらった感じがしない良い水指だと思いました。」)


議長賞「釉裏紅ゆり文大鉢」樋田和代
(「ゆりの文様が良く考えられて配置され、グレーと白の掻き落としの上に、釉裏紅の赤が効果的な、よく考えて作られた大皿です。」)


教育長賞「彩磁クレマチス文水指」伊藤由季子
(「絵付も形も焼き上がりも良く、完成度の高さに驚かされました。」)

【写真の部】


市長賞「繊月の刻」草野小鶴恵
(「暁か宵か。一刻一刻と変化するデリケートな光の下に、静かに悠遠と広がる大地、微笑みかけるような三日月、見事な詠嘆が心よい。」)


議長賞「命のせんたく(三姉妹)」舛井美智子
(「老境の三姉妹、久し振りに逢い集ったのか、その喜びを、二重(枚)にくり返すことで、生きてきた喜びを噛み締めている様子です。二枚の構成が成功に導いています。」


教育長賞「可憐に舞う」丹野 孝
(「水族館の光の中で色とりどりの魚たちが、宙に浮いているような幻想的情景をつくり出しています。その向こうに夜の明かりが灯り出した港街。生きるということの不条理、困難さ、不思議さが、フッと頭を過ぎさせる重い内容ともとれる秀作です。」)

陶芸、写真の部は、明日、2月22日(金)から3月3日までの会期で開催します。
みなさんのご来館をお待ちしております。