いわき市立美術館 Iwaki City Art Museum

1984年、福島県いわき市の街中に開館。戦後の現代美術を主な収蔵品として、コンパクトながらパワフルな活動を展開しています。日ごろのあれこれを発信中!

お話上手で、楽しい講演会でした!


千葉大学教授の上村清雄(うえむらきよお)さんをお招きした講演会「ヴェナンツォ・クロチェッティと20世紀イタリア芸術」が開催されました。お昼前から待っていた熱心な方も含め20名以上の参加者が熱心に耳を傾けました。
上村氏は、学芸員時代、クロチェッティに直接面談すること3回。その時々の作家のエピソードや上村氏の失敗談など、分りやすく、ユーモラスで、スピード感のある語り口に、会場から笑いがもれる場面も…。居眠りする間もない1時間30分でした。


展覧会場にも、豊かな時間が流れています。
クロチェッティらしい女性像も魅力的ですが、彼の信仰心をうかがわせる宗教美術の数々も厳かで味わい深いものです。
「信者じゃないとわからないんじゃない?」なんて言わず、足を止めてながめてください。
言葉は通じなくても伝わってくるものがあるかもしれません。

会場に寄せられたコメントをご紹介します。
・「今制作中の作品の参考になった。」(高校生・女性)
・「本物のダイナミックさを間近に見れてとても良かった。感謝します。」(30代・女性)
・「心が揺さぶられた。涙が出そうになった。」(70代以上・女性)
・「初めて知った作家だったが、作品に深く厳しい精神性があり、とても惹きつけられた。」
(50代・男性)
・「いわき市立美術館に贈呈されたすばらしい門扉の作品。ヴァチカン市国の歴史を見るよ
 うです。感激です、感激です」(60代・女性)