第43回いわき市美展陶芸、写真の部審査結果
本日、第43回いわき市民美術展覧会「陶芸の部」、「写真の部」の審査が行われました。審査員は、陶芸の部は伊藤公象(陶芸家)さん、写真の部は辰野清(写真家)さんです。
まず、搬入点数からお知らせしますと、
陶芸の部は
一般応募が139点(内、青少年0点)。昨年度と比べて16点増!
招待出品が9点。昨年度と比べて1点増。
搬入総点数は148点で、展示点数も148点です。
写真の部は
一般応募が188点(内、青少年0点)。昨年度と比べて8点減。
招待出品が4点。
搬入総点数は192点で、展示点数も192点です。
入賞者一覧につきましては、次のページ下部からPDFファイルをご覧ください。
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/kyoiku/museum/008306.html
受賞者のみなさま、おめでとうございます!
それでは、三賞について審査員のコメントを添えて紹介します。
【陶芸の部】
「いわき市長賞」の「旅―1(はじまり)」は、独自な造形力と色彩感覚が融合し、詩情を楽しませてくれる。「いわき市議会議長賞」の「砂上の牢獄」は、「いわき市教育委員会教育長賞」の「広がれ!Love骨密度」とともに、3.11大災害の痛みの深度をえぐるコンセプトによるものだろう。
いわき市長賞「旅─1(はじまり)」(佐藤 界)
いわき市議会議長賞「砂上の牢獄」(石井光榮)
いわき市教育委員会教育長賞「広がれ! Love 骨密度」(鈴木ゆかり)
【写真の部】
いわき市長賞「夏の思い出」(早坂慧子)
「暮れの夏に祈りをささげる“ろうそく祭り”のワンシーン。少女の純粋無垢な瞳は楽しかった夏の日々を回想しているかのよう…。それは光に浮かび上がった焼けた肌の質感や、汗ばむ髪の湿気感からもうかがえます。モノトーンにより色彩を消すことで子供の造形が明確に浮かび上がり、その刹那の姿からは少女の未来が輝いています。ややコントラストを抑えたプリントからは夏の終わりの憂鬱感が伝わってきます。」
いわき市議会議長賞「怒濤に耐えて」(横山 孝)
「海を神と敬い、また心のよりどころとして鳥居は建てられたのでしょう。その環境の厳しさが砕け散る波濤の豪快さによって表現されています。静と動のシャッター速度が絶妙で、リアルな緊張感が漂うところもいいです。また赤色から受けるインパクトは危機感を増幅し、中央に置いた画面構成によってさらに鳥居の存在感が増しました。」
いわき市教育委員会教育長賞「港町にあふれる喜び」(紱田崇史)
「宿った新しい命をいたわるかのように背後から抱擁する男性の姿と、優しい笑顔の女性にうっとりとしてしまう写真ですね。見るからに幸せいっぱいのカップルです。そっと重ねた手からも温もりが感じられ好感です。写真と一緒にメセージを入れた工夫や白色に統一した額装からは、無垢からの旅立ちを感じるもので新しい構想だと思いました。」
陶芸の部、写真の部は、8月9日(金)から18日(日)までです。8月12日(月)は臨時開館します。
ご来館をお待ちしてます。