いわき市立美術館 Iwaki City Art Museum

1984年、福島県いわき市の街中に開館。戦後の現代美術を主な収蔵品として、コンパクトながらパワフルな活動を展開しています。日ごろのあれこれを発信中!

10月のアート・キャラバン

「みんなで元気になるアート・キャラバン3」もいよいよゴールが見えてきました。
10月には、磐城学芸専門学校、西郷子ども会のみなさんと「どろだんご作り」、いわき市国際交流協会主催「ぬりえカフェ」の国際色豊かな参加者のみなさん、平養護学校の元気な小学部のみなさんと「日本画材体験」、内郷老人福祉センターを拠点に活動する手作りサークル、飯野公民館きらきら探検隊のみなさんとルーターを使った「グラスアート作り」、大浦公民館での「煎茶ワークショップ」、夏井公民館では「スイーツアート」、そして、平老人福祉センター小名浜老人いこいの家のいきいきデイクラブのみなさんと「アイヌ切り絵」に挑戦など、たくさんの笑顔に囲まれ、私たちスタッフも元気になれる時間を過ごしました。

そして、10月26日(日)には、色彩心理研究の第一人者、末永蒼生先生(すえながたみお・アート&セラピー色彩心理協会代表)をお招きしての特別講演会「アートを楽しみながら心を養う」が開催されました。


ムンクピカソ、モネ、北斎などなど、さまざまな名画誕生にまつわる画家たちの人生や心模様、あるいは、それらの作品の模写に挑戦した人たちの体験談などを通して、人の心と表現の興味深い関係や必然性について、とてもわかりやすいお話をうかがいました。そのあと参加者のみなさんも、10数点準備された名画ぬりえに挑戦。仕上がったぬりえは一堂に張り出し、末永先生のコメントをお聞きしながらみんなで鑑賞しました。同じ絵柄を選んでもまるで違った作品に見えるほど個性的なぬりえが並びました。中には、北斎の波が「リボンをつけた女の子」に変身してしまうという発想力豊かな作品も…。
良く見知った名画を自由に自分の思ったままに彩色したり加筆したりする時間は、参加者のみなさんにはとても楽しかったようで「もっとやりたかった」との声もあちこちから聞こえました。

末永先生、充実した素敵な時間をありがとうございました。