いわき市立美術館 Iwaki City Art Museum

1984年、福島県いわき市の街中に開館。戦後の現代美術を主な収蔵品として、コンパクトながらパワフルな活動を展開しています。日ごろのあれこれを発信中!

女性を描く展、先週末から始まりました。

 美術館の周辺では、クスノキケヤキの新緑が気持ち良い季節となりました。

 先週の土曜日に、新年度第一弾の企画展「女性を描く──クールベルノワールからマティスまで──」展がオープンしました。19世紀後半から20世紀前半にかけて、主に、フランスで活躍した画家たちが描いた女性像にスポットを当てています。

 この時代には、産業革命による近代化が進む中、ブルジョワ階級の着飾った女性から農村を離れて都市に出て働く女性まで、社会の様々な場面での女性が描かれるようになりました。
 また、印象主義象徴主義など新しい絵画表現が20世紀前半に向けて次々に開花し、豊かに実っていく中、女性は内面的な世界を掘り下げたものなど、多様に表現されていきます。

 この展覧会では、フランス絵画がもっとも輝いていた時代の女性表現の多様さや絵画表現の豊かさの一端を、フランスの美術館所蔵の作品を中心とする、47作家による61点で紹介します。

 観覧者から寄せられたコメントを紹介します。

 「日ごろ見られない名画が、地方にいて見られるのはとても嬉しいです。感激しています。」(60代女性)
 「テーマとして女性を取り上げた点はすばらしい。それぞれのポーズの中に美しさを強く感じた。」(60代男性)