布施英利さんの講演会
美術解剖学者であり美術批評家の布施英利(ふせひでと)さんの講演会が開催されました。
布施さんが大好きな猫の作品は…ということでレオナール・フジタ(藤田嗣治)とエジプト美術の猫たちを、ご自分でも飼われていた愛猫の話を時折まぜながら、とても魅力的に解説していただきました。
また、「この数週間で猫関連の本を随分よみました」とおっしゃいながら、夏目漱石やボードレールの文学に登場する猫たちについても触れてくださいました。
後半戦では、解剖学の視点から動物によって異なる骨格のしくみ、人間の骨格との比較などのお話を通して、猫の特徴やその愛らしい(凛々しい)姿のヒミツに迫りました。
余談ですが、筆者個人的には、熊の後ろ足の骨格は人間と良く似ているが、これは他の動物には見られない特徴的なものだというお話が印象的でした。
講演を聞いた後は、参加者と一緒に展示室へ…。講演を聞く前と後では、作品の見方が少し違っていたかも…。布施さん、とても面白いお話をありがとうございました。