いわき市立美術館 Iwaki City Art Museum

1984年、福島県いわき市の街中に開館。戦後の現代美術を主な収蔵品として、コンパクトながらパワフルな活動を展開しています。日ごろのあれこれを発信中!

馬喰町バンド、美術館でライブ!


10月9日(日)、いわき市立美術館は、馬喰町バンドのライブ・ステージとなりました。
国内外の民族音楽や民謡、遊び唄などのフィールドワークを下敷きに、懐かしくも耳に新しく心にやさしい、独自の音楽世界を作り上げている3人組の音楽集団。いわきでもライブハウスなどで何度か演奏していましたが、いわき市立美術館では初の凱旋(笑)コンサート。


ベース担当の織田洋介さんは、いわき出身ということでこの日のMCに抜擢されたようですが、地元ゆえの緊張感や気恥ずかしさがにじみ出て、とても初々しいMCとなりました。そんな織田さんを、ギター、エレキ六線担当の武徹太郎さん、遊鼓担当のハブヒロシさんが両サイドからフォロー。美術館が会場とあって気を使っていただき、自身の美術体験や近況などを織り交ぜたまったりトークも披露していただき、彼らの仲の良さ、そして彼らの音楽と同じやさしさや暖かさを感じさせていただきました。


3人だけとは思えないリズム感、厚みのあるメロディ、そして美しいハーモニーが、石造りの美術館中に響きわたり、会場に集まった人ばかりでなく、2階の「猫まみれ展」に来ていた方々にも楽しいでいただいた様子。2階ロビーにたたずんで聴き入っている人の姿も、あちこちに見受けられました。

久々に雨がやみ、夕暮れの日差しの中に、馬喰町バンドの音楽は、秋の空気のようにすがすがしく溶けてゆくようで、素敵な時間があっという間に過ぎてゆきました。
愛知県豊田市でのフェスティバルもあって、朝7時から車を飛ばして駆けつけて下さったバンドのみなさん。ほんとうにありがとうございました。ますますのご活躍、楽しみにしています。