いわき市立美術館 Iwaki City Art Museum

1984年、福島県いわき市の街中に開館。戦後の現代美術を主な収蔵品として、コンパクトながらパワフルな活動を展開しています。日ごろのあれこれを発信中!

第46回いわき市民美術展覧会書の部 審査結果

年に一度の、いわき市民の美術の祭典、「市美展(いわき市民美術展覧会)」の季節となりました。

明日から書の部がオープンしますが、昨日、行われた審査結果についてお知らせします。

受賞者については、次のページをご覧ください。

http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1458208016482/files/46syonyuusyousya.pdf

受賞者のみなさま、おめでとうございます!

三賞受賞者の方の作品を紹介します。


市長賞 「静卣銘」樋田静流


議長賞 「臨天長前漢簡」伊藤松茄


教育長賞 「旅」井戸川保子

書の部の会期は、2月10日(金)から2月19日(日)まで。

他の部門の会期は、次のとおりです。

絵画・彫塑の部 2月24日(金)〜3月5日(日)
陶芸の部 3月10日(金)〜3月19日(日)
写真の部 3月10日(金)〜3月19日(日)

みなさまのご来館をお待ちしております。

参加者募集 実技講座「風とあそぶ!」 1/28(土)29(日)

当館収蔵作家 大隅秀雄(おおすみひでお)先生をお迎えして、実技講座を開催します。


こちらが収蔵作品《LOCUS IN THE SKY》で、只今、常設展示室で展示中です。スイッチを入れると本体が回転して、上部のウイングが滑らかに美しく揺らぎます。大隅先生は、このようなモーターや微妙な風の流れで動く金属彫刻を制作し、心にひびく風のすがたを表現している作家です。

今回は、金属の切断や加工などの基礎的な技法や、チタンを美しい青色に発色させる陽極酸化などの方法まで、金属表現について大隅先生に教わりながら、風でゆらぐ彫刻モビールを1点制作します。



実技講座「風とあそぶ!」 
日時:1月28日(土)、29日(日) 10:00〜16:00 【2日間通し】
会場:いわき市立美術館 3階 実技講習室
定員:10名(両日参加できる方)
対象:高校生以上
参加費:1000円(材料代)
準備物:エプロンなど汚れてもよい服
応募方法:電話(0246-25-1111)で応募。氏名、年齢、住所、電話番号を連絡のこと。


金属加工や金属表現に興味のある方、ぜひ、ご参加ください。

大隅秀雄先生HP ⇒ 大隅秀雄・風・彫刻 / ohsumihideo's website wind sculpture

美術館、募集、ワークショップ、講座、習い事、体験、金属、基礎、初心者、モビール、楽しい

いわき「猫まみれ展」に新たな猫たちが参加!


「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」会期中の事業として2つの実技講座が開催されましたが、その参加者のみなさんの作品が、「猫まみれ展」に来館したみなさんの注目を集めています。

 こちらの作品は、9月24日・25日の2日間で実施された「日本画材で猫に挑戦」に参加されたみなさんの作品です。



講師には、いわき市出身の日本画家、久保木桂子さんをお招きし、初心者にもわかりやすく日本画材の使い方を教えていただきながら、それぞれの参加者お気に入りの猫を色紙絵にしました。







とても初心者とは思えない出来栄えは見応え十分。メッセージが添えられたものもあり、参加者それぞれの猫愛をほのぼのと感じられる作品です。














こちらは、10月15日・16日の2日間で実施された「キャット・カーヴィングの技法で作る招き猫&ブローチ」に参加された皆さんの力作。キャット・カーヴィングと聞いてピンとくる方もおいででしょう。そうです。この講座の講師には、キャット・カーヴィングの生みの親、西誠人さんをお迎えしました。西さんの作品は、「猫まみれ展」会場で見ることができます。

小中学生の参加者はブローチ、高校生以上は招き猫とテーマは違いましたが、いずれも初めてのバーニングペンに四苦八苦しながらも、御覧の通り、見事な毛並みのかわいらしい作品が出来上がりました。

「猫まみれ展」も今週末で終了です。
ぜひ、この新しい猫たちにも会いに来てあげてください。

馬喰町バンド、美術館でライブ!


10月9日(日)、いわき市立美術館は、馬喰町バンドのライブ・ステージとなりました。
国内外の民族音楽や民謡、遊び唄などのフィールドワークを下敷きに、懐かしくも耳に新しく心にやさしい、独自の音楽世界を作り上げている3人組の音楽集団。いわきでもライブハウスなどで何度か演奏していましたが、いわき市立美術館では初の凱旋(笑)コンサート。


ベース担当の織田洋介さんは、いわき出身ということでこの日のMCに抜擢されたようですが、地元ゆえの緊張感や気恥ずかしさがにじみ出て、とても初々しいMCとなりました。そんな織田さんを、ギター、エレキ六線担当の武徹太郎さん、遊鼓担当のハブヒロシさんが両サイドからフォロー。美術館が会場とあって気を使っていただき、自身の美術体験や近況などを織り交ぜたまったりトークも披露していただき、彼らの仲の良さ、そして彼らの音楽と同じやさしさや暖かさを感じさせていただきました。


3人だけとは思えないリズム感、厚みのあるメロディ、そして美しいハーモニーが、石造りの美術館中に響きわたり、会場に集まった人ばかりでなく、2階の「猫まみれ展」に来ていた方々にも楽しいでいただいた様子。2階ロビーにたたずんで聴き入っている人の姿も、あちこちに見受けられました。

久々に雨がやみ、夕暮れの日差しの中に、馬喰町バンドの音楽は、秋の空気のようにすがすがしく溶けてゆくようで、素敵な時間があっという間に過ぎてゆきました。
愛知県豊田市でのフェスティバルもあって、朝7時から車を飛ばして駆けつけて下さったバンドのみなさん。ほんとうにありがとうございました。ますますのご活躍、楽しみにしています。

布施英利さんの講演会


美術解剖学者であり美術批評家の布施英利(ふせひでと)さんの講演会が開催されました。

布施さんが大好きな猫の作品は…ということでレオナール・フジタ藤田嗣治)とエジプト美術の猫たちを、ご自分でも飼われていた愛猫の話を時折まぜながら、とても魅力的に解説していただきました。
また、「この数週間で猫関連の本を随分よみました」とおっしゃいながら、夏目漱石ボードレールの文学に登場する猫たちについても触れてくださいました。


後半戦では、解剖学の視点から動物によって異なる骨格のしくみ、人間の骨格との比較などのお話を通して、猫の特徴やその愛らしい(凛々しい)姿のヒミツに迫りました。
余談ですが、筆者個人的には、熊の後ろ足の骨格は人間と良く似ているが、これは他の動物には見られない特徴的なものだというお話が印象的でした。


講演を聞いた後は、参加者と一緒に展示室へ…。講演を聞く前と後では、作品の見方が少し違っていたかも…。布施さん、とても面白いお話をありがとうございました。

「猫まみれ展」始まりました。


本日より、「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」が始まりました。浮世絵から現代美術まで、絵画、版画、彫刻など279点を目いっぱい並べた、まさに「猫にまみれた」展覧会です。


会場には、開館と同時に、熱心な美術ファン、猫愛好家が集まり、招き猫亭さんの愛情あふれるコレクションの数々に見入っています。




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特設のグッズ・コーナーには、招き猫亭さんが執筆したカタログや絵葉書、オリジナル猫グッズがかわいらしく揃っていて、帰り足に記念品を探すみなさんの姿も多数見られます。

10月23日(日)までの5週間、いわき市立美術館は、「猫ひいき」な美術館になります。猫派のみなさん、ホットな猫アートに思いっきりまみれてください。お待ちしてます。

猫ファンあつまれ!いわき市立美術館で猫アートにまみれましょう。

9月17日(土)から、猫大好き美術コレクター、招き猫亭さんのコレクションの一部を紹介する「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」を開催します。
すでに、ポスターやチラシの情報をキャッチしてワクワクしている猫好きさんたちの噂を耳にし、担当冥利につきると喜んでいます。みなさん、会場で会いましょう。
 展覧会に先行し、いわき総合図書館では、猫まみれ展コラボ展示を4階のテーマ展示コーナーで開催しています。猫にまつわるさまざまな書籍、絵本をはじめ、展覧会出品作家であり、美術館でキャット・カーヴィングの実技指導もしてくださる西誠人さんの関連書籍も見ることができるそうです。
 猫好き、本好きな方。猫まみれ展が待ちきれないという方々は、ぜひ、総合図書館をのぞいてみてはいかがでしょう。